弘法大師生誕の地に
人生再起の道場を造ります
四国の外周を一廻りするように、四国四県にはお遍路の道があります。
この四国霊場88箇所霊場まわりの道は、弘法大師によって1200年前につくられました。
行く場を失った人たち、人生の再起や更生を心に誓った人たちがたくさん訪れたはずです。肉体的・精神的にも極限状態に置かれながら、救いを求めて遍路路を一歩一歩踏みしめて歩いたことでしょう。
四国という地と、そこに住む人たちには、『おせったい』という遍路者への無償のもてなしの習慣があります。
弘法大師生誕の地・善通寺に生まれた幸せ、おせったいの精神を、私は形にしたいと思っています。それは、社会から疎外された人たちを有用な人物に変える研修道場を造ることです。
その道場たる『新寮』建設地の与北町は、来訪者歓迎の言葉が町名になった場所です。
「お遍路さんよく来た→ようきた→与北」
私ごとですが、還暦を過ぎて、早くも75歳になりました。
天が私に不思議なる運を与えようとしております。
22年来の待ち人が大人物になって帰ってきて、この更生保護事業の支援者になってくれました。
摩訶不思議や、歯車が噛み合い、機関車のように力強く前進に転じたことを今、実感しています。
心の友よ、羽織の紐の結びのように解けることなく、世の為、人の為、
自己の為、与えられし天命の尽きるまで我は天に与えられし使命を尽くす也や。
結手
平成24年4月吉日 西山俊一
金剛禅総本山少林寺
若き日 西山俊一郎