桜花散るがごとく

平成25年4月9日午後3時30分桜花舞い散る中、金剛禅総本山少林寺第二世師家・宗由貴様のご母堂であり、開祖・宗道臣夫人・恵美子様がご逝去されました。

享年81歳、生涯を開祖と共に少林寺を育て、支え、多くの拳士たちの母であり続けた方です。

4月11日、管長公館においてお通夜が執り行われました。

地域の方々はじめ遠近を問わず参じた多くの拳士たちが故人を偲びました。

お顔は、まるで弥勒菩薩のようでした。美しく気品に満ちた生前のお姿そのものでした。

若かりし頃、親しくお話をしていただいた思い出がよみがえり、熱い涙が頬を伝わりました。

20数年前、現在の禅林学園を建設するに当たり、校舎の基礎工事を私の会社で請け負わせていただきました。その時の感激は一入でとても言葉では言い表せません。

私は、不思議な法縁に導かれたものと、感謝の心をこめて、一つひとつ石を手に取り、丁寧に並べ、コンクリートを打たせていただきました。

そんな私を遠くから見ておられたのでしょう。

休憩時間にお声を掛けていただきました。

「西山君、一服しまいよ」

 夫人が持つお盆の上には、お菓子とお茶があります。ただただ、恐縮する私を夫人は、「ここでお話ししましょう」と本山事務所の階段に腰を下しました。以後、何度も二人だけの階段ミーティングをしていただき、開祖についてのさまざまな昔話をお聞きしたものです。

こんな私でも、いつも親しく接していただきました。 

金剛禅総本山少林寺で行われた告別式

4月12日は晴天でとても暖かい日でした。

北は北海道から南は沖縄まで、全国から多数の拳士がやってきました。

各代表の方々からの弔辞・お別れの言葉は、どなたも一様に慈愛に満ちた母のような存在であったと……。お人柄を物語る様々なエピソードが語られました。

「金剛禅の教えのままに真っすぐに生きた母でした。多くの皆様との温かいご縁に恵まれ幸せな人生であったことと思います」

 宗由貴様のお言葉のとおり素晴らしい人生であったと思います。

 安らかにお眠りください。  さようなら  南無達磨            合掌 

 

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