年頭所感

合掌

 

 スメラミノ命いさはやに、四海波静かに年明けて新年のお慶びを申し上げます。

 日本青少年更生社は、少林寺拳法の教義となる釈尊の正しい教えに仏教を根本原理としております。私の生誕地である善通寺は、弘法大師空海も生まれ育った聖地であります。これ、摩訶不思議也や。森羅万象の法縁であります。今日は、空海の言葉に学ぶ生き方を、本年は犯罪更生者に情操教育致す所存であります。空海の「秘蔵宝鑰」の「十住心論」の第五抜業因種心にある尊き重き言葉をお借りします。

 もし、声聞地 及び辟支仏地に堕するをば

 これを菩薩の死となづく すなわち一切の利を失う

 もし地獄に堕するは かくの如きの畏れを生ぜず

 もし二乗地に堕するをば すなわち大怖畏となす

 地獄の中に堕するは 畢意じて仏に至ることを得べし

 もし二乗地に堕すれば 畢意じて仏道を遮す

 

「超訳Ⅰ」

 学問を積んで悟りに達し(声聞地)、修行を積んで悟りに達する(辟支仏地)ことは素晴らしい。しかしそれでよしとしてその境地に安住するだけならそれは堕落であり「菩薩の死」と名付けられます。そうなると一切の得たものを失うのです。地獄に落ちてもこのような畏れはありません。「菩薩の死」は、本当に恐るべきことです。地獄に落ちても仏に至ることは可能ですが、「菩薩の死」は、仏に至る道が全く閉ざされてしまうのです。

「超訳Ⅱ」

 自分のためだけの修行をして、自分のためだけに能力を使う事。良い事を知っていても、人に伝えず知らん顔をしていることを「菩薩の死」という。

 日本青少年更生社は、自他共楽、自立更生を願い実践する者であってよい事を、人に伝えることは少林寺拳法の経典にも等しく、知らない顔をしている方が罪であります。どんな仕事でも、また、趣味やスポーツでも熱心に修学し学び実践し、生きる良い方法を発見し、自己確立をめざし、新しい自分に挑戦をし、二度とない人生を何か社会に役に立ちませんか。更生の道標とならんことを私は願うものであります。

 今年こそ、与北町 よーきた、よーきた お遍路さんのお接待と弘法大師の同行二人の地に更生社の新しい寮ができることを本年の願いとし、皆々様の温かいご協力をここにお願いし、本日の原稿は人間学を学ぶ到知より矢山利彦先生のお言葉を拝借し、これからも私達、犯罪更生者の道標の灯と致します。

 本年もよろしくご指導ご鞭撻をお願い致します。

合掌

NPO法人 日本青少年更生社 代表 西山 俊一

元旦 平成二十六年           西讃五嶽山麓之住人

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コメント: 1
  • #1

    善通寺市の心の友 (日曜日, 02 2月 2014 20:14)

    前略初めましてコメントさせて頂きます♪私は兼がね西山先生が犯罪更生者の為に、私財を投じてご支援なさられていらっしゃる事は存じておりました!誰にでも一つの人生には幾つもの失敗や過ちがあると思います!その失敗や過ちを、人生の糧にさえすれば人は必ず飛躍出来ると私は思います!しかし、どうすれば失敗や過ちを人生に活かせるかと言う事に、人は気付けずにいます!それを親身に手助けされていらっしゃるのがNPO法人日本青少年更生社であり、西山先生でいらっしゃると感じております!西山先生の口癖が[弱者救済]であるのが、そのご活動からも伺い知る事ができます!そして、必ず毎月高松市内において北朝鮮拉致被害者救済署名運動を行っていらっしゃる事に、私は心から尊敬致しております!又、少年少女、青年達に武道をご指導なさられていらっしゃる事も、本当に素晴らしいと、ただただ感動している次第です!西山先生の様な方が、この社会から犯罪の芽を絶っていらっしゃる事を、もっともっと一般の方々に認知して頂きたいと強く願っております!西山先生のご活動を目の当たりにして、何か私にも社会の為に出来る事は無いか考える様になりました!西山先生、多くの方々にこれからも道と夢を待たせてあげてください!いつも陰ながら見守り、心から応援致しております!

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担当:理事長 西山俊一 

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