下獄ス

合掌、先生

拝啓、此れから始まる厳しい夏の為にこそある梅雨なれば、正しく此れは慈雨で御座いますが、雨の日は雨を楽しむ、心に余裕を持ちたいと感じるこの頃であります。

 先生に於かれましては、この慈雨に何をお思いに日々お過ごしでいらっしゃることでしょうか。

御息災でいらっしゃいますか。

今年の四国は水量の多い梅雨と耳に致しますが、豊年を期待致したいと願うものです。

 此の度は、未決期間中、心温まる御支援下さいました事、心より、御礼申し上げます。

 此の6月3日で私は40歳に成りましたが、40年の人生で初めて、気付いた事が有り、やっと下らない人生に終止符を打てた様に思います。

 怒ってくれる人、叱ってくれる人、そういう方々こそ、人の人生の財産であるという事です。

私が人として、身に付けるべきは、生活に役立つ実学であり、それを社会に対して使うことが大切でありました。物事、状況、立場をよく観察し推理し、書物や、人からの意見を熟慮し、そして知見を持ち、自らの考えを広める事こそが、真の勉学、学問であると言う事に辿り着きました。

学問の本来の趣旨は、精神の働きにこそ在り、正しい判断と正しい実行により、人の見識や品格が磨かれることを、今獄中にて説破した次第です。此処からは、知行合一にて、実践あるべき心得、人の世に恥じぬ汗を流す決意でおります。自覚確立を計ります。

 怒鳴られ、叫ばれ、罵られても、私が再起を果たす為の糧を与えられていると受け止めて、有り難く頂戴しようと思います。

 本日66日、上訴権放棄致しました。この私の愚文が先生の目に掛かる頃は、懲役4年の刑開始日初日一発目で御座います。

 満期日は平成311122(いい夫婦の日)で御座います。

私の父親が74歳で癌が見つかり手術をしたり、私と妻の間にできた息子は現在13ヶ月ですが、先天性の心室中隔欠損症と言う心臓病で、成長が正常児の数か月遅れの状態で、ずっと薬漬けです。

 私は拳で涙をぬぐって、必ず我慢の結果とし、仮釈放と言うものを実現させる考えです。

父親は、狭心症、肝炎、糖尿、尿血栓、胃癌、此れだけの病気を抱えていますので、私の此の務めの間、命が持つかどうかて処です。人生で、こんなに悔しく情けない思いをしたのは初めてです。息子は面会に学校が休みの時には来させているのですが、目を真っ赤にして涙をこらえている姿をみると、私の方が大泣きをしてしまいます。私にとっては、己を顧みる為の最良の薬になってます。

 残刑約36か月ですが、まだ36か月もあるのかと考えず、如何に此の36か月を自分の人生に活かすか…この36か月に何をやるべきかに、じっくり向き合おうと思います。お陽さん西西では同じことを繰り返します。今、こうしている時間にも妻は子供の為に仕事をし、子供たちは寂しさで涙を流しています。そういうことを常に念頭に置き、冷静な正しい所作を保ちたいと思います。逮捕から既に17ヶ月が経ちましたが、此れからの刑期を考えると、5年間と言う拘束の時間を過ごしたことになります。これを生かすも、殺すも、私、次第です。

 先生の口癖の

“常に今が稽古であり、常に今が道場である”

此の言葉を、刑4年の間の私の口癖に致します。

又、刑務所の制度を活用し、教誨師による仏教指導に参加できるように、行状もしっかりと保って行きます。中では、ヤクザの話や、社会の話、人の事等も一切口にせず、目立たずやります。

 出所してからは、墓石クリーニング研磨、ポリマー特殊石材コーティング、墓地清掃代行サービス、土葬掘り返し業務(骨壺に入れ直し)の自営に専念して、頑張ろうと思います。兼業として、田圃や畑もやる考えです。これが今の私の楽しみです。

 樋口さん、神崎さん、好井さん、辨野さんには、後半や面会に来て頂き、誠に有り難く思っております。もっと早い時期に自分から事務所の方へ謝罪や誤解の説明に伺っていれば、何でもなかったのですか、私に嘘も裏もなく、まして金銭では絶対にやらしい真似さえないのです。

 只唯一の裏切りがヒロポンでした。

姐さんに、「一対一で会うから出ておいで、時間作るから」

そう言って頂いたのですか、必ず腕を見られると思ったのです姐さんは勘が速いのでヤバいと思ったのです。

 それで約束の日に電話も取れず、すっぽかしになって音信不通になってしまったのです。それ自体が大きな裏切りですが、そもそもの原因がそれで、本当に他の物事は一切、私に、やましい事は有りません。あの時、姐さんに正直に打ち明けて謹慎に入っておけば、信用のすべてを失わずに済んだのでした。

 今こうしてカミングアウトして心が晴れました。

 私の人生に、もうヒロポンと言う存在はありません。

 何時まで経っても、正直な説明がないので姐さんは怒っているのだと思っています。 これが全てです。よくよく、此の務めで、頭を冷やして反省します。

 では、先生、自分の為になる務めにして参ります。呉ヶもお体にはご自愛なさってください。身心一如の言葉通り、強い肉体に強い精神が宿りますので、筋トレを怠らずに、格闘技神拳の稽古を思い出しながら体と心も鍛えておきます。

 余談ですが、О君に反省と志が伺えるようでしたら若い力ですので海音寺支局長に担ぎ上げて芽を出してやってください!私も戻り次第、O君が動きやすいように、Kさんと協力して、O君のバックアップをしてやります、O君も30才です。今から10年でO君も一生が決まります。

 これが私からの厚かましい一番のお願いです。

     先生へ            愚 月下坊より

 

追記

 

日本航空学園、梅沢理事長の祖父、梅沢 義三 翁が、善通寺市に 乃木希典 将軍と来ていた事をブログ記事にて拝見いたしました。

 丁度私が、四国遍路の礼所を調べているのですが、偶然にもそのことに触れた内容を見つけましたので、ご報告です。

 乃木将軍は第十一団長として赴任した善通寺市で下宿していたのは、四国霊場第七十六番礼所 金倉寺 です。梅沢 義三 翁もおそらく同宿と思われます。明治軍人らしい話があるのですが、乃木将軍は、この善通寺市の金倉寺までわざわざ東京から会いに来た乃木将軍の妻(乃木静子)を、公務多忙を理由に途方に暮れてたたずんだのが、金倉寺境内の松の木の下だそうです。その松の木は今も“乃木将軍妻返しの松”と呼ばれ今に至る由来があるそうです。当時の資料が残っているなら、金倉寺で梅沢 義三 翁の足跡を辿ることが出来るかもしれません。梅沢 義三 翁が辿ることが出来るかも知れません。梅沢 義三 翁が乃木将軍と寝食を共にした、この金倉寺の下宿の話や、松の由来に添えて、金倉寺の下宿の話や、松の由来に添えて、金倉寺のお守りを梅沢理事長にお届けできたら、感慨深いものになるのではないでしょうか。

 この松の写真でも撮って送って差し上げるのもどうでしょうか。

 出過ぎた事を申しまして、すいません。

 

先生、西条市小松町に第六十一番礼所香園寺という飛鳥時代に聖徳太子が開いた寺があるのですが、ここの奥之院として、寺から2キロほど山中に入ると滝があり、打たれて修行が行えるみたいです。宿泊施設も整っている寺だそうです。一日も早く、再び先生と神社や寺に参詣できるように、自己練磨に精進する考えでおります。自分と言う物をしっかり持って、噂に流されず、惑わされず、段誉褒貶に動じず、常に対自分であろうと思います。我慢も辛抱も忍耐も自分に向けて行う考えです。それが自己改善だと思うからです。

他人に克よりも己に克ちます。

                                                   月下坊

 

合掌

流れる水は、輪廻転生の如く、巡り回る、同じ水に、打たれることは、ないだろう。

跌は、二度と、踏むことなく、鉄は、熱いうちに鍛える。

鍛え上げた、鉄は、鋼になる。

人間も、四苦八苦の苦を超えて、心も鍛えられる。愚かなる、青春を、忘れなさい。

忘れる事が、将来に、美しい花を咲かせる、肥やしとなるだろう。

そして、戦うことに、生涯を感じて下さい。

ありがとう。試練を、今与えられたことに、感謝する。

                   のうまくさんまんだ

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コメント: 2
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